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1月31日[その日の暦]

 
   コシジタネツケバナ (アブラナ科) Cardamine niigatensis

植物の写真を始めて間もない頃,新潟でタネツケバナの仲間を見つけて撮影した。家に帰って名前を調べてみると,エゾワサビという結論に達した。側小葉が1対のその葉がそっくりだったからだ。
何年かたってから,北海道で本物のエゾワサビを見た時に首をひねった。新潟で見たものとちょっと感じがちがうのである。
常に開く「日本の野生植物」にはコシジタネツケバナのことはまったく書かれていなかったが,大井次三郎の「新日本植物誌」でそういう植物があることを知った。
オオバタネツケバナに似ているが,花が大きく直径5mmほど。山地の水がしみでる斜面のような環境に多い。
茎葉の側小葉は1対のことが多いが,群落や個体によって変化があり,2対ほどでるものもあれば,側小葉を欠いた単葉がでることもある。

【見わけ方】
オオバタネツケバナは花が小型で側小葉は普通1-3対。エゾワサビは秋田県以北に分布し,頂小葉は切れ込むことがある。茎の下部が倒れて途中から発根する。
詳しくはオオバタネツケバナに似た仲間(会員のみ)へ。

【ひとくちメモ】
コシジタネツケバナは新潟県ではそれほどめずらしいものではないが,新潟県以外では確かな情報がない。
多くの図鑑に掲載がないので,分布していても見過ごされている可能性もある。
タネツケバナ属全体に言えることだが,言葉にしやすい見分けのポイントが少なく,そのちがいを客観化しにくい点が,認識が遅れている一因だろう。
2003年4月26日 新潟県古志郡
キャノンEOS-1Ds  シグマ24-70mmF2.8 f11.31 絞り優先オート  1/ 64秒 ISO100 AWB sRGB

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