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3月12日[その日の暦]

 
   イワタイゲキ (トウダイグサ科) Euphorbia jolkinii

トウダイグサ科の花はどれも地味で目立たないがなかなか味のあるものが多い。特にこのイワタイゲキは,海岸の岩場に生えることもあって,生育環境とあいまって魅力的なもののひとつだ。
関東以西の海岸では決してめずらしいというほどのものではないが,どういうわけか最近まで花を見る機会がなかった。野菊を撮影に行った海岸で秋の様子を見ているところはいくらでもあるのだが...。
結局初めて花を見たのは昨年のことだ。数年前にノジギクを撮影に行った海岸で見かけた記憶をたどって岩場を歩いてみた。ちょうど満開の大株が礫地に点々と半円球をつくっていた。

【見わけ方】
トウダイグサの仲間は一見よく似ているが,生育環境に特徴があるものが多い。トウダイグサは耕地周辺,ナツトウダイは林の中,ノウルシは湿った原野,タカトウダイは乾いた草原,そしてイワタイゲキは海岸の岩場である。
正確を期すためには杯状花序と呼ばれる,腺体の形や子房の表面の状態がポイントになる。
詳しくはトウダイグサの仲間(会員のみ)へ。

【ひとくちメモ】
タイゲキは大戟で,この仲間の漢方での呼び名。
2003年4月6日 宮崎県日向市
キャノンEOS-1Ds  シグマ24-70mmF2.8 f16 絞り優先オート(-0.33)  1/ 16秒 ISO100 AWB sRGB


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