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7月28日[その日の暦]

 
   ミヤマアズマギク (キク科) Erigeron thunbergii ssp. glabratus

高山に生えるキクの仲間である。低地の草原には近縁のアズマギクがあるが,さらに毛深くて色も鮮やかなことが多い。
最初に見たのは夕張岳だろか。舌状花の色は青紫だったが,図鑑で見る写真はたいてい赤紫色をしている。青紫色は写真と印刷の過程で色再現が難しいので,本来青紫色の花がこんな色になってしまったのだろうと思っていた。
しかし,あとから北アルプスのアズマギクを自分の目で見て驚いた。図鑑の写真とほぼ同じような赤紫色なのである。
その後,自分の目で調べてみると,北海道や早池峰山のものは青紫,北アルプスのものや尾瀬のジョウシュウアズマギクは赤紫色である。
花の色は見る人の主観に左右されやすいので,植物の識別ポイントとしては注意しなければならない。ゲンノショウコやホタルブクロの例をはじめ,同じ種が地域によってちがう色の花を咲かせることは少なくない。
ミヤマアズマギクの場合もそのような例のひとつだろうか。しかし,高山に点々と残された種であることを考えると,ひょっとすると東北南部あたりを境界にして,別系統の群集が分布しているのではないかと疑ってみるのもおもしろいかもしれない。

【見わけ方】
関東以北の低地にはアズマギクがある。ミヤマアズマギクの冠毛が白っぽいのに対して,アズマギクでは赤褐色。
ミヤマアズマギクは地域によってさまざまな変異が知られ,アポイアズマギク,ジョウシュウアズマギク,キリギシアズマギク,ユウバリアズマギクなど,多くの種内分類群に分ける説もある。
また,北海道北部には近縁のミヤマノギクが分布する。

1997年7月10日 岩手県早池峰山
ペンタックスZ-1P FA100mmF2.8 f16 絞り優先オート(-0.3) フジクローム・プロビア100

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