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GPS(Global Positioning System)

GPSとは
人工衛星を使った測位システムです。GlobalPositioning Systemの略です。もともと軍事目的で米軍が開発したシステムですが,現在では航空機やカーナビゲーションシステムなどに広く利用されています。

ハンディGPS
ナチュラリストのフィールドワークに適しているGPSは持ち歩ける小型サイズのハンディGPSシステムです。ちょっと大きめの携帯電話ぐらいのサイズのものが普通ですが,腕時計型のものも発売されています。左はGarmin社のeTrexです。

ナチュラリストにとってのGPS
GPSの使い方は,かなり広範囲です。現在地を知ることはもちろん,道に迷った時などに,目的地の方向や距離を知ることもできます。自分の歩いた軌跡を地図上に描くのも魅力的な使い道でしょう。
しかし,ナチュラリストにとって最も大きな魅力は,フィールドのポイントを確実に記録しておくことができるという点です。 GPSで場所を記録しておけば,近くに目印となるような建物や立木がなくても,緯度経度で確実にその場所を記録しておくことができます。また,地名や地形が変わっても,GPSで記録されていれば,何十年後,何百年後にも,その場所がどこであるか特定することができるのです。

GPSはフィールド記録の軸
そして,GPSで記録をとりはじめると,GPSを使わなかった時よりも記録の量が増えるのに気がつきます。 たとえば,○×山の登山口,水場の手前,ふたつめの水場,その向うの谷,谷を越えたスギの木の向う。こんなふうに細かい所を記録しておくと,あとで自分で見てもどこがどこのことだったかわからなくなってしまいますが,GPSで記録しておけば,番号を控え,そのポイントでどんなものを見たか手帳に書き留めておくだけでよいのです。また,あとからその番号がどこのことだったのか,地図上に表示して確認することも簡単にできます。次の章で述べますが,データベースとの連携もGPSでの記録が前提になります。

GPS購入の注意点

単機能で十分
さまざまなメーカーがさまざまな機種を 出していますが,観察記録として使うためには高価なものはあまり必要ありません。写真のeTrexは,Garmin社でも最も安価な機種ですが,測位精度は上級機種と変わりませんし,機能が限定されているために電池のモチはシリーズの中でも一番です。上級機種は気圧計が内蔵されていて,標高がより正確に測定できたり,細かい地図が内蔵されているといった特徴をもつものもあります。

英語版が無難
最近日本語版のものもできていますが,PCとのやりとりに問題が多いことがあるそうです。日本語版は一見わかりやすそうですが,文章を読まなければならないわけではないので,たいして変わりません。理想的なのは英語版の本体に,日本語版のマニュアルがついている機種でしょう。

購入に際しては以下のサイトが参考になります。

I・D・A(ショップ)

Garmin eTrexはじめの一歩

 


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