オナガカンアオイは,宮崎県の一部にだけ稀産する珍品。1970年代まで発見されていなかった。その後,山野草ブームで乱獲され自生地のものは現在絶滅に瀕している。何よりの特徴は,長いものでは15cmに達する萼裂片の先端だが,その他花の内部構造も複雑でほかに似た種類がない。カンアオイの仲間は,アリに種子散布を頼っているため分布の拡散速度が遅く,地方ごとに隔絶されて独特の形態を発達させたものがあるが,オナガカンアオイはその最たるものといえるだろう。 【カレンダー・草木暦2025】いがりまさし作品集 【植物観察アプリ・万太郎フィールドノート】本格運用開始! 【げんのしょうこ花色リレー】全国のゲンノショウコの花色を一緒に調べましょう! オナガカンアオイ 2003年4月12日 宮崎県 alt.=15m 【漢字名】尾長寒葵 【花期】4月 【分布】九州 【草丈】足首以下 足首【環境】人里・田畑,山地・低山,森林・林縁 オナガカンアオイ 花正面(宮崎県) オナガカンアオイ 花側面(宮崎県) オナガカンアオイ 花。萼裂片が長く伸びるのが著しい特徴(宮崎県) オナガカンアオイ 萼筒断面。萼筒の基部のくびれは著しく,隆起線は目だって高く,花の内部構造は複雑を極める(宮崎県) オナガカンアオイ 花柱とそれをとりまく雄しべ(宮崎県) オナガカンアオイ 葉。普通斑入りでやや光沢がある(宮崎県) オナガカンアオイ 葉表(宮崎県) オナガカンアオイ 葉裏(宮崎県)
オナガカンアオイ 2003年4月12日 宮崎県 alt.=15m
【漢字名】尾長寒葵 【花期】4月 【分布】九州 【草丈】足首以下 足首【環境】人里・田畑,山地・低山,森林・林縁