フウロソウの仲間（高山・北地編）

Group Geranium in High or North Land

	ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum	エゾフウロ Geranium yesoense	タチフウロ Geranium krameri	グンナイフウロ Geranium eriostemon var. reinii	チシマフウロ Geranium erianthum

花	花はまばらにつく。花弁はわん状に咲く。	花はまばらにつく。花弁はわん状に咲く。	花はまばらにつく。花弁は，水平以上に展開しそりぎみになる。	花はまとまってつく。花弁は水平以上に展開しそりぎみになる。	花はまとまってつく。花弁はわん状に展開する。	花
萼片	伏した毛があるが，開出毛は目立たない。	開出毛が目立つ。	脈状にわずかに毛が生える。	開出した腺毛を密生する。	開出した毛を密生するが腺毛はない。	萼片
生育地	高山，亜高山の草地。北地では海岸の草地。本州中部以北。	主に，北地の海岸や高山の草地。北海道，東北地方。	低山地から高原の乾きぎみの草地。本州，四国，九州。比較的普通。	亜高山，高山の草地。北海道，本州。	北地の海岸や山の草地。北海道，東北地方。	生育地
同定のポイント	高山，亜高山の草地で普通に見られる。タチフウロとは，茎の毛で見わけられる。本種は毛が伏すが，タチフウロは開出する。花弁の展開の角度や，花の色も違う。萼片に開出毛が密生するエゾフウロのほか，イブキフウロ，ハマフウロなどの変種がある。	北海道や東北地方の高山や海岸では普通に見られる種。同じようなところに見られるチシマフウロより草丈が低く，花がまばらにつく。	本州の山地でよく見かける。高原地帯ではハクサンフウロと同じ地域に生えていることがあるが，より低いところに多い。ハクサンフウロとの見わけ方は，ハクサンフウロの欄を参照。	花がまとまってつき，花弁がはっきり水平以上に展開し，そりぎみになるのは本種以外にない。高山に生え，花の色が濃く，葉の裏面の脈状にだけ毛のあるものを，タカネグンナイフウロと呼ぶ。亜高山帯では普通に見られる。	花がまとまってつき，花弁の展開がわん状になるのが特徴。北海道の海岸では普通に見られる。	同定のポイント
	ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum	エゾフウロ Geranium yesoense	タチフウロ Geranium krameri	グンナイフウロ Geranium eriostemon var. reinii	チシマフウロ Geranium erianthum

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