コスミレとアカネスミレ

Viola japonica & Viola phalacrocarpa

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両種は,典型的なものでは見まちがうことは少ないが,有毛状態や花の色などに変異が多く,同定者を困惑させることがある。普通は有毛状態,特に距に毛があるかどうかが,いいポイントになるが,両種とも例外がある。花の開き方は安定した形質だが,標本では見えにくい。いくつかの要素を総合的に判断するしかないが,慣れてくると遠くからでも簡単に判別できるようになる。


コスミレ
Viola japonica

アカネスミレ
Viola phalacrocarpa



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花は普通淡紫色。開き方は雌しべの先がよく見える。側弁の毛は個体や集団によって,無毛〜有毛。
花は普通紅紫色〜紫色。淡紫色花もある。雌しべの先はよく見えない。側弁は常に有毛。

側面

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側面

距はやや太くて普通無毛。
距は細長くて普通有毛。


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葉柄に柄はない。
葉柄に柄が出ることもある。

分布
暖温帯中心。西日本に個体数が多い。
温帯中心。東日本では人里で見られるが,西日本では,普通やや標高の高いところに限られるようになる。
分布

コスミレ
Viola japonica

アカネスミレ
Viola phalacrocarpa


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