ニョイスミレの仲間

Group Viola verecunda

撮れたてドットコムのホームページへ


ここにあげた5変種は,いずれもニョイスミレの変種。葉形のほか,茎が立ち上がるか匍匐するか,また,その茎の途中から発根する性質が著しいかどうかなどがポイントになる。


ニョイスミレ
Viola verecunda

アギスミレ
Viola verecunda var. semilunaris

ヒメアギスミレ
Viola verecunda var. subaeguiloba

ミヤマツボスミレ
Viola verecunda var. fibrillosa

コケスミレ
Viola verecunda var. yakusimana



ニョイスミレ詳細画面へ

アギスミレ詳細画面へ

ヒメアギスミレ詳細画面へ

ミヤマツボスミレ詳細画面へ


葉形の変化

ニョイスミレ詳細画面へ

アギスミレ詳細画面へ

ヒメアギスミレ詳細画面へ

葉形の変化

円心形〜腎形。普通無毛。
基部が深く湾入したブーメラン形だが,下部の葉は,ニョイスミレと変わらないものが多い。無毛。
基部が深く湾入したブーメラン形。下部の葉も顕著なブーメラン形のものが多い。無毛。
円形で,全体に微毛がある。
円形で無毛。長さ,幅とも1cmほどと,著しく小型。やや光沢がある。


ニョイスミレ詳細画面へ

ミヤマツボスミレ詳細画面へ

コケスミレ詳細画面へ



普通白色。時に淡紫色のものがある。
普通白色でニョイスミレと変わらない。
普通白色でニョイスミレと変わらない。
淡紫色。
白色。花弁はやや丸っこい。著しく小型。


斜上かやや匍匐するが,節間は長く,葉が密生することはない。倒れた茎の途中から根をおろすことは少ない。
斜上かやや匍匐し,時にほかの植物によりかかってなかばつる状になる。節間は長く,葉が密生することはない。倒れた茎の途中から根をおろすことは少ない。
匍匐する。節間が短く,葉が密生する。倒れた茎の途中から積極的に根をおろす。
匍匐する。倒れた茎の途中から積極的に根をおろす。
匍匐する。

分布・生育環境
やや湿り気のある環境なら,田の周辺,林内,湿地,河原,原野など,幅広い。沖縄をのぞく全国に分布し,きわめて普通に見られる。
ニョイスミレと同じようなところに見られるが,湿原などより湿り気の多い環境に生育する。比較的日当たりのよい所に多い。ニョイスミレと同じような分布をする。
ニョイスミレより湿り気の多いところを好む点はアギスミレと同じだが,日当たりのあまりよくない河川の源流部の湿地などに群生する。関東以西に分布する。
高層湿原や,亜高山の湿り気のある草原。中部地方から東北地方の亜高山帯。
屋久島の高層湿原に特産。
分布・生育環境
同定のポイント
このページに掲載したすべての変種の母種。心形〜腎形の葉が特徴で,個体数も最も多い。
ブーメラン形の葉がニョイスミレとちがうところだが,多くの場合ニョイスミレと明確に識別できない。特に,花期にはニョイスミレと同じような葉を出すことが多い。
アギスミレによく似ているが,下部の葉もブーメラン形になる傾向が強いこと,茎は必ず匍匐し,節間が短く,葉が密生して見えること,倒れた茎の途中から積極的に発根することなどが特徴になる。また,上記のように生育環境にも微妙なちがいがある。
ニョイスミレの亜高山型変種。葉が円形で微毛があること,茎が必ず匍匐し途中から積極的に発根すること,花が淡紫色を帯びること,などが特徴。時に,葉が無毛であったり花が白っぽかったりと,中間的な形態を示すものもある。
屋久島の高層湿原にだけ見られるニョイスミレの変種。全体に著しく小型で,葉は円形でやや光沢がある。
同定のポイント

ニョイスミレ
Viola verecunda

アギスミレ
Viola verecunda var. semilunaris

ヒメアギスミレ
Viola verecunda var. subaeguiloba

ミヤマツボスミレ
Viola verecunda var. fibrillosa

コケスミレ
Viola verecunda var. yakusimana


Copyright (C) 2001-2004 / MASASHI IGARI / All Rights Reserved. Last update = 6.Oct.2003
【もう一度検索】