11-4 ミゾソバ Persicaria thunbergii

  秋が深まると田の縁の水路などを白や淡いピンクの水玉模様でうめつくす。素朴だがちょっとさびしげな表情が野草らしくていい。
 ミゾソバとは愛想のない名前だが、よく似ママコノシリヌグイに比べれば、だいぶましと考えるべきなのかもしれない。ママコノシリヌグイとは、茎に下向きの刺があって痛いことによるのだが、ミゾソバにもそれほど鋭くはないが刺がある。
 写真は朝露の降りた朝、休耕田でさまざまな雑草とたわむれるように咲いていたもの。名前は人間が勝手につけたものだと、あらためて認識させられる。


1997年10月24日 愛知県豊橋市 ペンタックスZ-1P FA★ズーム80〜200ミリF2.8 f4 オート(+2/3) アスティア