12-4 カラスノエンドウ Vicia sepium

  春になると田畑周辺のあらゆる場所で目につくごくありふれた野草のひとつである。花は小さいので気をつけていないと花が咲いているのにも気がつかないが、しゃがみこんでよく見るとなかなか可憐な花である。
 花が終わってしばらくすると、小さなえんどう豆のようなさやができ、黒く熟す。この黒色が「カラス」の名の由来だ。
 この連想が転じて、よく似た一回り小さいものにスズメノエンドウの名がつけられ、中間的な大きさのものに、カラスの「カ」とスズメの「ス」の間ということで、カスマグサの名が与えられている。


1997年3月28日 愛知県豊橋市 FA★ズーム80〜200ミリF2.8 f4.5 オート(+2/3) プロビア100