2-6 チングルマ Geum pentapetalum

  高山植物のなかでも最もポピュラーな一品だろう。白い花の頃も美しいが、花が終わって実の綿毛が風になびく姿も人気がある。
 一見、草本だが、実はバラ科の低木である。高山にはこのように矮小化して一見草本に見える低木が多い。
 写真は知床半島の硫黄山直下のお花畑で撮影したもの。ヒグマを気にしながら急な雪渓を登り詰めると、この風景が現れるのだからたまらない。
 赤紫色はエゾノツガザクラ。周辺には、このほかエゾコザクラやメアカンフスマ、メアカンキンバイ、そしてシレトコスミレも咲く。


1994年7月9日 北海道知床半島 ペンタックスZ-1 FA★28〜70ミリF2.8 f8 オート(+1/3) フジクローム・プロビア100