6-3 メノマンネングサ Sedum japonicum

  マンネングサの仲間は葉が肉厚で水分をため込むことができるので、厳しい環境に適応できるものが多い。高山の岩場にはミヤママンネングサ、アスファルトの隙間にはメキシコマンネングサなどがある。
 メノマンネングサはそのなかで海岸に生えるものだが、水分が摂取しにくい厳しい環境という点では、高山の岩場もアスファルトの隙間もよく似ている。
 普通は岩場をびっしりとおおっている植物だが、なかなか絵にするのには手強い相手だ。裏をかいて、ポツンと花をつけた小さな株をねらってみると、意外にも雰囲気が出た。


1996年6月23日 山形県鶴岡市 ペンタックスZ-1 SMCマクロ100mmF2.8 f16 オート(-1/3) プロビア100