私は、窓から景色を眺めるのが好きらしい。「らしい」というのは、誰でも自分のようにその行為が好きだと思っていたのに、カーテンを引いて本ばかり読んでいる人を見ると、自分は特に好きなのだということを初めて自覚するからである。
　特に、年間にそう何回も乗らない飛行機の場合は、車窓（機窓というのが正しいのだろうか）の価値は大きい。搭乗手続きにはまっ先に駆けつけ、必ず翼がじゃまにならない前の方の窓際をとってもらう。
　天候が悪いと、航空運賃を半分返してもらいたいと本気で思うが、うまく天候と時間があえば、こんな雄大な景色を眺めることもできる。

1995年3月26日　高知沖　ニコンFE2　AFAiズームニッコール28〜85mmF3.5〜4.5　f8　オート　プロビア100