数年前の6月、新潟の日本海ツアーを催行しました。スカシユリやキリンソウのお花畑も素晴らしかったですが、印象に残ったのは鏡のような日本海。 　歌謡曲に登場する日本海はたいてい荒れ狂っていますが、それは冬のこと。初夏の日本海は、とにかく穏やかでどこまでも澄んでいます。その、日本海をバックに咲くお花畑を探索しようと、今回は新潟を起点に少し北まで足を伸ばします。 　スカシユリが主役ですが、アサツキやキリンソウ、ハマヒルガオにメノマンネングサ、スナビキソウなども見られます。 　スカシユリの花期は、けっこう長いので時期を絞りにくいのですが、今までの経験から、この時期がベストだと判断しています。また、キリンソウもベスト、アサツキには若干遅れ気味ながら、まだまだ色を残しているでしょう。 　最終日には、鳥海山周辺も散策してみます。5合目までバスでアプローチできる鳥海山は、この季節まだまだたっぷりの残雪を残しているでしょう。ブナ林の周辺では、ツルタチツボスミレも咲き始めているかもしれません。池塘ではミツガシワなどが見頃です。 　6月といえば、関東から西では雨の季節ですが、梅雨前線が本州南岸に停滞するということは、東北北部は爽やかな晴天に恵まれるということです。日中、少し汗ばむことがあっても、乾いた風がすぐに癒してくれるでしょう。

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