いがりまさし講師担当 |
宮崎県 鹿児島県 【ATS花の観察会】南九州の海岸を染め分ける野菊 3日間
2017/11/27(月) - 2017/11/29
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日本列島の海岸は、どこにいっても何らかの野菊が咲いています。たいていは、一つの地域に1種、多くても2種くらいです。 この九州南部でも基本的には同じですが、狭い範囲で次々にちがう野菊が見られる点で、とても興味深いところなのです。 まず、宮崎県の日向灘に面した海岸では、ノジギクが咲いています。都井岬周辺ではヤマジノギクの咲き残りもあるでしょう。 鹿児島県の薩摩半島先端でも、まだノジギクが咲いていますが、枕崎付近では黄色のシマカンギクに入れかわります。その分布域もそう長くは続きません。しばらくすると、黄色のシマカンギクの中に、色が薄くて頭花の大きめのものが見られるようになります。 これが、シマカンギクとサツマノギクの雑種です。その雑種地帯をさらに北に行くと、純粋なサツマノギクの群落になります。 キク属の野菊の中でも、葉裏が銀色に輝くサツマノギクはもっとも美しいもののひとつでしょう。野間半島周辺では海岸のいたるところで大群生が見られます。 野菊以外では、暖かい地方にしか見られない、キイレツチトリモチなども花期を迎えています。 めずらしい、カワゴケソウの仲間の自生地も訪ねてみたいと思っています。また、移動中には、休憩を兼ねて、リンドウの多い里山も立ち寄ってみましょう。まだ、なんとか咲いていてくれるのではないでしょうか。 今シーズンの野草探索の締めくくりに相応しい、本州最南端の最晩秋の旅になります。 |
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