20年の月日が瞬く間に過ぎた。「焼け跡」といっていいくらいの、ペレストロイカ後の混沌としたウラジオストクで、アンドレイ・コジェブニコフ博士と会ったのは、1996年の夏でした。 以来、二人で極東ロシアと日本列島の植生の違いについて意見を交わしてきました。行くたびに痛感するのは、ウラジオストクは外国というより、日本列島の向こう岸。日本列島の植生を遠くから眺める展望台のようなところだということです。 今回のレクチャーは、この20年の総決算。アンドレイの想い出をまじえて、極東ロシアの興味深い植物を、存分に見ていただきます。(写真と文 いがりまさし氏) ボタニカルガイドのアンドレイ・コジェブニコフ博士を偲んでスライド会を、といがりまさしさんにお願いしたところ、二つ返事で引き受けてくださいました。博士の訃報はあまりに突然のことで、私も気持ちの整理に時間がかかりました。何度もご参加いただいた方が多いツアーなので、残念に思われる方が多いのではないか、そんな思いを昇華できる場所になればと思います。当初はいろいろと不便なことも多いウラジオストクでしたが、バスの中で歌った懐かしいロシア民謡や薬草の入ったウォッカを買い求めたこと、いろいろな体験が蘇ることでしょう。まだご参加いただいていない方も、現地の雰囲気を知る良い機会です。ぜひお越しください。博士がまとめた図鑑も展示します。(松本)
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