いがりまさし野の花撮影術
野草撮影基本の「キ」
基本
Aモードを使う

一眼レフカメラには必ず、Aモード、もしくはAvモードというのがあります。「絞り優先」といわれるモードです。野草の撮影では、絞りがとても重要になることが多いので、まずこのモードで撮影することをおぼえてください。コンパクトカメラにもこのモードがあるものが多いです。

 

絞り

絞りは背景のボケ具合を決定する重要な要素です。どのくらいの絞りにすると、どのくらい背景がボケるのか感覚的に身につけてください。fナンバーが大きくなればなるほど「小絞り」といわれます。小絞りほど、背景がボケにくくなります。数字はちょっと数学的でわかりにくい刻みですが以下のような数字がひとメモリ(1EV)です。

f2.8 f4 f5.6 f8 f11 f16 f22 f32

これを更に3等分する数値が表示されるものが多いです。

 

シャッタースピード

野草の写真の場合、シャッタースピードは速ければ速いほどよいといえます。絞りを優先してなるべくなら早いシャッターを切れるようにしたいものです。ISO感度を上げることによってもシャッタースピードを上げることができますが、画質は悪くなります。
手持ちでブレることなく撮れるのは、レンズやクローズアップ具合にもよりますが、だいたい1/30程度と考えてください。

 

ISO感度

数字を大きくすればするほど速いシャッタースピードが得られます。しかし、同時に画質も悪くなるので、通常は200くらいに設定しておきましょう。どうしても、シャッタースピードが遅くなってブレてしまうようなときには、高めに設定します。

 

三脚
デジカメの時代になって、一眼レフでも三脚の必要性は低くなってきました。しかし、それでも上達のためには三脚をおすすめします。構図を考えて、画面の四隅まで確かめながら撮影することの繰り返しが、上達のために欠かせないからです。ローアングルが可能なもの、眼の高さまで伸ばせるものが、選択の基準です。

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