2-4 キバナノコマノツメ Viola biflora
「黄色いスミレがあるのですか?」 植物をよく知らない人と話をすると必ずと言っていいほどそういって驚かれる。確かに、太平洋側の低地では、黄色のスミレはめずらしい。 ところが、このキバナノコマノツメは、スミレのなかでは最も分布が広いもののひとつで、北半球の広範囲に分布が知られている。日本でも、一定の標高以上では全くの普通種で、このスミレのない高山はむしろ少ない。 スミレの仲間では「スミレ」の名を持たない唯一の「スミレ」だが、葉の形が馬の蹄に似ているのでこの名がある。
1994年6月17日 秋田駒ヶ岳 ニコンFE2 タムロンSP90ミリF2.5 f4.5 1/125秒 フジクローム・プロビア100