3-2 ノコンギク Aster microcephalus var. ovatus

  春の「スミレ」と同じように、秋の「野菊」は季節の代名詞的な野草だ。 スミレの場合は「スミレ属」という分類上のグループと、普通に思い浮かべる「スミレ」のイメージが一致するが、野菊の場合キク科を対象とするとタンポポやアザミまで入ってしまうし、属レベルで「野菊」全体を包括する属はない。なんとかして、野菊を分類上の言葉で位置づけようとすると、「シオン属やキク属の周辺」といったまどろっこしい言い方になる。
 ノコンギクは、シオン属の植物で誰もが野菊とわかるいわば野菊の代表。野や山で最もよく見かける野菊のひとつだ。


1994年10月21日 宮城県花山村 ペンタックス645 SMC45ミリF2.8 f5.6 オート プロビア100