6-5 ハマダイコン Raphanus sativus

  大根が野生化して先祖帰りしたものだといわれている。根は大根のように太くならないが、花は大根より濃いものが多い。
 海岸の荒れ地に群生して咲いているが、茎を伸ばしなんとなくだらしない感じなので、写真にしようとするとまとまりをつけるのに苦労する。
 写真は、うっすらと朝露の降りた朝、朝日をバックにしてねらったもの。ふだんはのほほんとした佇まいのこの花も、こんな日は生きることの厳しさと美しさを説いているかのようだった。


1996年6月6日 石川県加賀市 ミノルタα9xi タムロンSP90mmF2.8 f5.6 オート(+1/2) プロビア100