7-3 ヒツジグサ Nymphaea tetragona

  尾瀬といえば、ミズバショウとニッコウキスゲについでよく登場する植物だ。盛夏の頃、スイレンに似た花を水面に浮かべる姿をご存じの方も多いだろう。羊の刻(午後2時頃)花を開くということでこの名前がある。確かに花を開く時間は遅いが、羊の刻とういうのはちょっと大げさのようだ。
 高層湿原に多いので高山植物のようだが、低地のため池などにも生えている。正確にいうと「生えていた」に近いかもしれない。人里のため池は改修工事や水質の悪化で、こういった水草は極端に少なくなっている。


1996年10月18日 中田代 ペンタックスZ-1P FA★ズーム28〜70ミリF2.8 f16 オート(-1/3) プロビア100