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4月20日[その日の暦]

 
   カタクリ (ユリ科) Erythronium japonicum

万葉集には,大伴家持の歌に「かたかご」の名で登場するが,その一首以外,ほかに日本の古典文学にこの植物が登場するという話を聞いたことがない。
雪国,北国の植物なので,古の天上人の生活エリアには,咲いていなかったことも一因だろう。憶良の歌も,越中,すなわち富山に赴任したときのものである。
カタクリがスター扱いされ始めたのは,むしろ戦後になって高速交通網が発達した結果,遠隔地へも簡単に足を運べるような時代になってからである。むろん,都市生活者が自然に渇望し,同時に食べることに窮することがなくなった背景も大きいだろう。
もともと,東北地方などではどこにでも生えている植物だが,ブームに乗って,畑のように整備された自生地も多くなってきた。大群生も見事だが,雪国の林に点々と生えるようすが,野草としてのカタクリ本来の魅力だという気もする。

【見わけ方】
日本には似たような植物はない。ヨーロッパにはErythoronium dens-canisがあり,日本のものにそっくりな姿をしている。一般に,園芸上で「西洋カタクリ」と呼ばれるものはこれとは別の黄花種で北米原産である。

【ひとくちメモ】
かたくり粉の名は,カタクリの根茎からとったデンプンに由来するが,現在ではジャガイモから作られている。
2003年5月10日 青森県西津軽郡
キャノンEOS-1Ds  EF TS-E24mmF3.5L f11.31 絞り優先オート(-0.5)  1/ 90秒 ISO100 AWB sRGB

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