アワコバイモは,湿り気のある林の縁などに生える多年草。バイモ属の仲間は高山に生えるクロユリをのぞいても,日本に7種ある。大きく分けると,花の形が釣り広い鐘形のものと,細い釣り鐘形のもの,そして椀形のものにわけられる。アワコバイモはそのうち広い釣り鐘形に入る。同じような花の形のものには,北陸地方に多いコシノコバイモと近畿から東海地方にかけて分布するミノコバイモがある。アワコバイモは四国にしか生えないので自生エリアで判断もできるが,より正確には葯の色がちがう。両者とも葯の色が黄白色だが,アワコバイモは褐色。 【カレンダー・草木暦2025】いがりまさし作品集 【植物観察アプリ・万太郎フィールドノート】本格運用開始! 【げんのしょうこ花色リレー】全国のゲンノショウコの花色を一緒に調べましょう! アワコバイモ 2003年4月15日 愛媛県温泉郡重信町 alt.=849m 【漢字名】阿波小貝母 【別名】コバイモ 【花期】3 5月 【分布】四国 【草丈】足首以下 足首【環境】山地・低山,森林・林縁 アワコバイモ 花は釣り鐘形で暗褐色の斑紋が多い(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 花内側(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 花断面。葯は褐色(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 茎葉(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 未開花個体の根生葉(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 葉表(愛媛県温泉郡重信町) アワコバイモ 葉裏(愛媛県温泉郡重信町) もっとくわしく⇒ 総合 拡大 詳細 比較 変異 群落 索引 検索 English Y listのアワコバイモ関連ページへ 図鑑jpのアワコバイモ関連ページへ フォトエッセイ(野の花365日のアワコバイモより) しばらくコバイモを続ける。3番バッターはアワコバイモである。ミノコバイモと同じように,以前はコバイモと呼ばれていたなかの一部で,四国に分布する。四国にはほかにトサコバイモもあるが,アワコバイモが徳島県,トサコバイモが高知県と分布が分かれているわけではない。四国の2つの種はほかのエリアのコバイモに比べて比較的個体数が多い。かといって,あてずっぽうに歩いてすぐに見られるほどではないが,トサ,アワとも,場所を教えてもらったわけではないのに,偶然めぐりあったことがある。通りすがりの者にしてそうであるということは,けっこう普通に見られるのかもしれない。しかし,早春の褐色の林縁で遠くからこの目立たない植物を見つけるのは,なかなか難しい。 【ひとくちメモ】コバイモの和名は小貝母と書く。バイモの鱗茎が二枚貝を合わせたように見えるところに由来するという。 【見わけ方】花が広い釣鐘形で花被片の肩が尖る点はミノコバイモと同じだが,葯が黒紫色。ほかのコバイモの仲間との見わけ方は,バックナンバーのミノコバイモを参照。 アワコバイモと同じ属の仲間(バイモ属) ホソバナコバイモ ミノコバイモ コシノコバイモ トサコバイモ イズモコバイモ アワコバイモと同じ科の仲間(ユリ科) ヤブカンゾウ タカサゴユリ ヤブラン ムスカリ ジャノヒゲ ツルボ サルトリイバラ ホウチャクソウ チゴユリ ショウジョウバカマ ノカンゾウ ウバユリ オオウバユリ オニユリ オオバジャノヒゲ ヤマホトトギス エンレイソウ ネバリノギラン アサツキ ヤマラッキョウ ギョウジャニンニク シライトソウ カタクリ キバナノアマナ ツクシショウジョウバカマ エゾキスゲ ニッコウキスゲ コバギボウシ ヤマユリ ササユリ コオニユリ スカシユリ エゾスカシユリ マイヅルソウ キンコウカ クルマバツクバネソウ ヒメイズイ オオバタケシマラン タケシマラン ヤマジノホトトギス タマガワホトトギス オオバナノエンレイソウ ミヤマエンレイソウ アマナ アオヤギソウ シュロソウ ヒメニラ オオチゴユリ クロユリ イワギボウシ ミズギボウシ テッポウユリ クルマユリ ヤマトユキザサ ヒロハユキザサ イワショウブ チャボホトトギス ヒロハノアマナ ヒメエゾネギ ヒメアマナ ヒメショウジョウバカマ オゼソウ Copyright (C) 2001-2024 / MASASHI IGARI / All Rights Reserved. Last update = 11.Sep.2003 【もう一度検索】 【植物検索TOP】 【撮れたてドットコムTOP】
アワコバイモ 2003年4月15日 愛媛県温泉郡重信町 alt.=849m
【漢字名】阿波小貝母 【別名】コバイモ 【花期】3 5月 【分布】四国 【草丈】足首以下 足首【環境】山地・低山,森林・林縁