同定のポイント | 耕地周辺に生えるトウダイグサの仲間はニシキソウ亜属(コニシキソウの仲間参照)をのぞくと,本種だけ。葉が花序より著しく短いのも特徴。 | 低山の林で見かけるものは本種が多い。三日月形の腺体も大きな特徴。小型で腺体の両端のとがり方が鈍いものをヒメナツトウダイと呼ぶが,境界は必ずしもはっきりしない。 | 高原に多い種。草丈が人の腰より高くなる種は,ほかにハクサンタイゲキがあるが,本種は子房に毛がないので見わけられる。 | 亜高山に生える種。タカトウダイと同じところに生えていることもあるが,子房の毛を確かめればまちがえることはない。苞葉の黄色が鮮やかなのも,本種の特徴。花期は夏。伊吹山には小型の変種,イブキタイゲキがある。 | 湿地に生えるトウダイグサは,本種とセンダイタイゲキしかない。センダイタイゲキは腺体が三日月形になるので見わけられる。ほかに,苞が鮮やかな黄色で,草丈は人のすねほどと低いことなども,その他の種と見わけるいい特徴。 | 林に生えるトウダイグサの仲間で,春に咲くものは,ほかにナツトウダイぐらいしかないが,本種は腺体が楕円形なので識別できる。子房の表面がなめらかなのも特徴。 | 腺体の半月形はほかのトウダイグサの仲間にはない特徴。海岸に生えるものはほかにイワタイゲキがあるが,腺体が楕円形で,砂地ではなく岩場に生える。 | 海岸の岸礫地に生えているトウダイグサ属はまず本種。やはり海岸に生えるハギクソウは砂地に生え,腺体は半月形。 | 同定のポイント |