同定のポイント | 分布も広く個体数も多い。本州中部以北で見るチャルメルソウはまず本種であることが多い。花序につく花の数が多くとも7-8個と少なく、すべてがほぼ同時に咲く。この点が似ているものは、ほかには亜高山帯のマルバチャルメルソウだけ。 | 同じ地域に生えるのは、コチャルメルソウだけ。花序につく花の数は20個ほどで、下から順に先上がる。 | 花弁が黄緑色である点で、同じ地域のオオチャルメルソウやシコクチャルメルソウと見わけられる。よく似たトサノチャルメルソウとは、葉の切れこみ方で見わけることができる。トサノチャルメルソウは、左右の一番大きな切れこみが直角になるのに対して、本種は鋭角になる。また、托葉の先端が全縁で毛状の突起がない点も、トサノチャルメルソウとの識別に役立つ。 | チャルメルソウやシコクチャルメルソウに似ているが、萼裂片が平開するのがポイント。 | 分布域が重複するのは主に、コチャルメルソウ。花序の花数が少なくとも20個以上と多く、下から咲き上がる点で見わけられるが、萼裂片が直立することを確かめれば、さらに確実。 | チャルメルソウとのちがいは微妙で、正確を期すには種子の突起を確かめなければならない。突起が密生していれば本種。しかし、分布域は分離しているので、その点からも見当はつけられる。岐阜、滋賀、三重県には、母種のタキミチャルメルソウが分布する。花弁が普通裂けない。 | チャルメルソウの変種。花弁が7-11裂と細かく裂けるのが特徴。 | 花弁が分裂しないのは本種だけだが、2-3裂することもあり、チャルメルソウとの区別がつきにくい群落もある。 | 福井県と滋賀県付近に分布が限られる稀産種。葉が不規則に切れ込むのが最大の特徴。花序の花数も多い。 | 北海道と南アルプスの針葉樹林帯に生える種。切れ込みが浅く,丸っこい葉が特徴。花弁は裂片が繊細で花序の花数も少ない。 | 同定のポイント |