ヒロハタンポポを撮る

春・人里


意外に難しい春の使者

春を告げる代表的な野草でどこにでも咲いているが,撮影となると意外に難しい。春の花の中では比較的大型なので,風景と組み合わせて作画してみるのもひとつの方法だ。また,都市の風景と組み合わせてもさまになる野草。さまざまなアプローチでタンポポらしい表情をつかまえよう。


ヒロハタンポポ 写真1


柿畑のわきに,ホトケノザとヒロハタンポポの咲き乱れている一角を見つけた。まずは,望遠ズームでホトケノザとのからみを撮ってみる。バックのアウトフォーカスは上部に遠景の山をいれてトーンに変化をつけている。

【撮影日】2008/3/26 【撮影地】愛知県豊橋市
CanonEOS 40D EF70-200mmF2.8USM IS f4 
絞り優先オート(+0.33) AWB AdobeRGB

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ヒロハタンポポ 写真2


写真1と同じように望遠ズームを使っているが,こちらは70mm側で撮影している。バックの山なみや木立などを完全にぼかさず,輪郭を留めてぼかすことにより,周辺の雰囲気を描写したかったからである。

【撮影日】2008/3/26 【撮影地】愛知県豊橋市
CanonEOS 40D EF70-200mmF2.8USM IS f4 
絞り優先オート AWB AdobeRGB

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ヒロハタンポポ 写真3


古い柿の木を背景にしてヒロハタンポポを撮影。木の幹のトーンが暗いのでこれが画面全体を引き締める効果がある。同時に,柿畑の雰囲気を描写するのに有効なのはいうまでもない。枝の間に遠景の山なみがのぞくようにすることで奥行きが出ているのに注目してほしい。

【撮影日】2008/3/26 【撮影地】愛知県豊橋市
CanonEOS 40D EF TS-E24mmF3.5 f8 
絞り優先オート AWB AdobeRGB

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ヒロハタンポポ 写真4


ホトケノザと咲き乱れているところを俯瞰気味に撮影。こういう撮影は花がよく咲いていることは絶対条件だ。ヒロハタンポポを画面を斜めに配置する構図にも気を配る。中途半端なぼけが出ないよう絞りはやや絞り込む。

【撮影日】2008/3/26 【撮影地】愛知県豊橋市
CanonEOS 40D EF TS-E24mmF3.5 f8 
絞り優先オート AWB AdobeRGB

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