いがりまさし Masashi
Igari
1960年、父親がピアノ教室を経営する家に生まれるが、幼少期に多少の音感訓練を受けるも、音楽には興味を示さず、野山で生きものを追いかける幼少期を過ごす。
高校生の時、突如ギターを持って歌を作り始める。フォークソングの源流をたどるうち、アメリカの民族音楽、ブリティッシュフォークを経て、アイルランドを始めとしたヨーロッパの伝承音楽や古楽に出会う。
関西学院大学美学科で音楽学を志しながら、さまざまなルーツ音楽に触れるも、音楽的な方向性が定まらず、自転車でリコーダーを持って「日本一周笛吹行脚」を試みる。(1年3カ月)。全国各地の自然に触れたのが、のちに植物写真を志すベースになる。旅の途中で関西学院大学を中退。
その後、リコーダーを神谷徹氏に師事するが、25歳の時、冨成忠夫氏作品に出会い、植物写真を志す。 コーエイグループ株式会社にカメラマンとして就職し、商業写真を中心に撮影一般の実務を積むかたわら、植物写真家・冨成忠夫氏に通信で指導を受け、1991年独立。
雑誌、新聞、書籍などを中心に、写真家、植物研究家として、幅広い出稿活動を展開。
2009年ごろより、永らく封印していた音楽活動を再開。自然と伝承音楽をお手本に、映像と音楽で紡ぐ自然からのメッセージを伝える活動を全国で展開している。
NHKの「趣味の園芸ビギナーズ」や「おはよう日本」などにも出演する一方、九州大学総合博物館、熊本大学、植物地理分類学会などで招待講演の実績も持つ。そのほか、年間に全国数十カ所で、講演会、観察会、ワークショップライブなどを展開。作品は、小学校2年の国語の教科書(教育出版)にも採用されている。
◆著作・作品リスト
1995年 写真集「野の花の小径」【書籍】(山と溪谷社)
1996年 写真集「風のけはい」【書籍】(文一総合出版)
1996年 「日本のスミレ」【書籍】(山と溪谷社)
1997年 「四季の花撮影」【書籍】(学研)
1998年 「野草のおぼえ方・上、下」【書籍】(小学館)
2004年 「きせつのくさばな100」【書籍】(講談社)
2007年 「日本の野菊」【書籍】(山と溪谷社)
2008年「四季の野の花図鑑」【書籍】(技術評論社)
2010年「ネイチャーフォークの風」【音楽CD】(The1212)
2011年「野の花を探す12カ月」【書籍】(アリス館)
2012年「植物地理の自然史」【書籍】(北海道大学図書刊行会)※共著
2012年「ネイチャーフォークエッセンス」【音楽CD】(MAPLART)
2013年「野の花の断章・春編」【マルチメディアDVD】(MAPLART)
2014年「ネイチャーフォークの響き」【音楽CD】(MAPLART)
2016年「草と木の組曲」【書籍】(MAPLART)
2016年「名もなき旋律」【音楽CD】(MAPLART)
2001年〜 「撮れたてドットコム」【Webコンテンツ】
◆連載実績のある主なメディア
「朝日新聞」、「毎日新聞」、「ビスターリ」(山と渓谷社)、「四季の写真」(学研)、「フォトコンテスト」(日本写真企画)、「KOBAN」(全国防犯協会連合会)、「風景写真」(風景写真出版)、「山野草とミニ盆栽」(近代出版)、「明日の友」(婦人之友社)、「グリーンパワー」(森林文化協会)「園芸通信」(サカタのタネ)「デジタルカメラマガジン」(インプレス)「フルール」(講談社)
◆掲載実績のある主なメディア
「山と渓谷」「ヤマケイJOY」(山と渓谷社)、「家庭画報」(世界文化社)、「BE-PAL」「サライ」(小学館)、「婦人之友」(婦人之友社)「かがくのとも」(福音館)、「このは」(文一総合出版)、「SKYWARD」(日本航空)、「FAURA」(ナチュラリー)、「毎日が発見」(角川出版)、「フォトテクニック」(玄光社)、「月刊カメラマン」(モーターマガジン社)
◆主な写真展開催実績
・ペンタックスフォーラム(新宿・大阪)・名古屋大学総合博物館・富山市科学博物館・ギャラリー亜鳥絵・豊橋市美術博物館
◆主な講演、演奏実績
・九州大学総合博物館・熊本大学・岩手大学・星薬科大学・植物地理分類学会・International Violet Conference(於イタリア)・高知県立牧野植物園・富山市科学博物館・北方山草会・埼玉県生態系保護協会・東北植物研究会・岩手県植物研究会・愛知県自然観察指導員連絡協議会・東三河自然観察会・練馬区牧野記念庭園・西川町大井沢自然史博物館・白馬五竜高山植物園・八ヶ岳自然文化園・渥美自然の会・アポイ岳フォーラム・東三河をはじめとした全国の小中学校や教職員団体など
◆共著論文
Nomenclatural Changes in Kalimeris : towards a Revision of Asian Aster
and Allied Genera
Acta phytotaxonomica et geobotanica 58(2/3), 97-99, 2007-11-30 日本植物分類学会
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