いがりまさし ギターストーリー
ラリビー L-27 INLAY CUTAWAY

購入
フィンガーピッキングに夢中で、ジョン・レンボーンなどのコピーをしていたころ、本格的なギターがほしくて、当時安城にあった楽器店ヤンカレで購入。1980年から81年にかかる冬のことだったと記憶している。当時のギターといえば、国産はほとんど普及品、YAMAHAのカスタムモデルなどは例外として、プロが使うのは、マーティン、ギブソン、ギルドくらいしかなかった。まずは、マーティンをターゲットに物色したのだが、当時、日本に入荷し始めたラリビーを弾いていたイサトさんの音を聴いてすっかり虜になってしまった。イサトさんも、フィンガーピッキングならラリビーと、強くすすめてくれた。かくして、予算オーバーも顧みず、奨学金をローンに充当して、学生としては分不相応なギターを購入。50万円ほどと記憶。
当時は、もっぱらジョンレンボーンのインストをコピーしたりしていた。新しいうちは乱暴なストロークを弾くと、繊細さのないギターになってしまうとイサトさんに教えられたので、ストロークで弾き語りをするときには、アリアと使い分けていた。

リペア
The1212で音楽再開したときには、このラリビーは眠っていた。30年近く、ほとんど弾かずにケースにしまってあったが、ネックは若干順反りができてしまった。ネックにロッドは入ってない。特有の高音は健在だと思ったが、歌のバッキングとしてはなんとも難しいギターになってしまった。音の輪郭がはっきりしているのはもともとの性質だが、倍音が響かないのである。
試しに、江南市にある、スタジオMにリペアに出してみることにした。アイロンでネックの反りをとり、サドルを作りなおしてもらった。戻ってきたギターを弾いて驚愕。弾きやすくなっただけでなく、輪郭ははっきりしながらも、倍音の豊かななんとも美しい音色のギターになった戻ってきた。

演奏
購入当初は、ジョン・レンボーンのインストを中心に弾いていた。オープンチューニングの曲も、いくつかやった。フィンガーピッキングのインストには最適のギターだ。現在も、The1212のライブやレコーディングでメインのギター。 歌いやすさではマーティンに及ばないが、粒立ちのよい繊細な音色はThe1212の音楽にピッタリ。 ピックアップは、Fishmanのレアアースブレンドがつけてある。


 

ギターストーリー HOME

Nature Folk TOP