いがりまさし ギターストーリー |
ヤマハ ダイナミックギター No. S-50 |
入手 ナイロン弦のギターの記憶は二つある。ひとつは、ピアノ教師だった父親が、結核で療養中、ピアノが病院になかったので、代わりにギターを練習しようと購入したというものだ。このギターがそれだとすれば、子供のころ家にころがっていて、「走れこータロー」のメロディーを最初に弾いたギターだ。 もうひとつは、20歳前後の頃、粗大ごみの収集場で、ナイロン弦のギターを拾った記憶がある。その頃は、バブル前夜というべき時代で、特に当時住んでいた、西宮から芦屋にかけての高級住宅地の粗大ごみ収集場は、中古家財の宝庫だった。 このどちらかが、今手元に残ったのだが、どちらなのかわからなくなってしまった。 いずれにしても、最近になってこのギターをよくよく調べてみると、本来、ナイロン弦を張るものでなく、鉄弦を張るもの、すなわちフォークギターだということが分かった。国産最初のフィークギターのシリーズなのだそうだ。 しかし、鉄弦を張ってみると、テンションが高すぎて弾けたもんじゃない。音は、ちょっと安っぽいが独特のどっしりとした、響きのある音だった。しかし、ナイロン弦もかなりいい音がするので、その後ナイロン弦を張ってある。 演奏
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