ミズヒキは,茶花としても好まれるが,このように決して華麗とはいえない花を重んじるのは,野趣を尊ぶ日本文化の象徴といえるかもしれない。 果実を上から見ると赤く見えるが下から見ると白く見える。この点を紅白の水引に見たててつけられた名。 名前のよく似たものにキンミズヒキがあるが,こちらはバラ科で花の色もちがうが構造もまるでちがう。 ギンミズヒキと呼ばれるのは花(果実)の色変わりで白花のもの。 シンミズヒキはまったくの別種で,本種の葉にあるハの字形の紋がなく葉先がとがり,茎が中空。ミズヒキと同じような分布をするが,ミズヒキに比べて少ない。
【カレンダー・草木暦2025】 いがりまさし作品集
【植物観察アプリ・万太郎フィールドノート】 本格運用開始!
【げんのしょうこ花色リレー】 全国のゲンノショウコの花色を一緒に調べましょう!
【漢字名】水引
【花期】8 10月 【分布】日本全土 【草丈】すね ひざ 【環境】山地・低山,森林・林縁
|
ミズヒキ 果実。上から見ると紅い(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 果実下面。下から見ると白っぽいので,これを紅白の水引にみたててこの名がある(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 托葉鞘は縁毛がある(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 葉(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 葉表。粗い毛が生える(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 葉裏も粗い毛が多い(福岡県甘木市) |
ミズヒキ 種子(愛知県豊橋市) |
|