ヤッコソウは,世界一大きな花として知られるラフレシアと同じ科に属する植物だが,ラフレシアとちがってこちらはごく小さな植物だ。シイ属の根に寄生し葉緑素はまったくもたない。四国や九州の南部から南西諸島にかけて分布する。蜜の量が多いので,昆虫だけでなくメジロなどの野鳥が求蜜に来ることで知られている。花が開くと,始めは雄蕊筒が現れ,それが帽子のように脱落して雌性期に入る。毎年出現するところは決まっているので,各地によく知られた群生地がある。
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ヤッコソウ 2003年11月25日 鹿児島県大島郡龍郷町 alt.=258m
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【漢字名】奴草
【花期】10 11月 【分布】四国・九州・沖縄 【草丈】足首以下 足首 【環境】人里・田畑,山地・低山,森林・林縁
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ヤッコソウ 雄性期(鹿児島県奄美大島) |
ヤッコソウ 雌性期。後ろに帽子のような雄蕊筒が見える(鹿児島県奄美大島) |
ヤッコソウ ヤッコソウを食害するナメクジ(鹿児島県奄美大島) |
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フォトエッセイ(野の花365日のヤッコソウより) |
シイ類の根に寄生して晩秋のころ肌色のきのこのような花を咲かせる奇怪な植物である。世界最大の花として知られるラフレシアに近縁だといわれている。 花の蜜は奴の伸ばした腕のように見える鱗片葉の内側にたまり,その蜜をメジロなどの小鳥が吸蜜に来るという。また,奄美大島の群生地には大型のナメクジがいて,ヤッコソウの葉をかじっていた。
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ヤッコソウと同じ属の仲間(ヤッコソウ属) |
掲載種はありません。
ヤッコソウと同じ科の仲間(ラフレシア科) | |
掲載種はありません。
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