ノウルシ【植物検索・撮れたてドットコム】

ノウルシ

Euphorbia adenochlora
トウダイグサ属
ENG=トウダイグサ科 Euphorbiaceae
APG=トウダイグサ科 Euphorbiaceae

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ノウルシは,早春の河川敷をやわらかいイエローで埋め尽くす多年草。トウダイグサの仲間は生育環境に特徴があるが,そう旬の河川敷でトウダイグサの仲間を見かけたら,それはノウルシでまずまちがいないだろう。
環境そのものが少なくなっているため,自生地は減少している。
杯状花序の子房にはいぼ状の突起がある。
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ノウルシ 2003年5月7日 山形県酒田市 alt.=13m

【漢字名】野漆
【花期】4 5月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】足首 ひざ
【環境】人里・田畑,原野・草原,湿地・池沼


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ノウルシ 花序。苞は鮮やかな黄色をしている(山形県酒田市) ノウルシ 雌性期の杯状花序。子房にはいぼ状の突起がある(山形県酒田市) ノウルシ 雄性期の杯状花序。子房はまだ苞の中に隠れている(山形県酒田市) ノウルシ 葉は鮮やかなライトグリーン(茨城県水海道市) ノウルシ 葉表(茨城県水海道市) ノウルシ 葉裏。両面とも若いうちはやわらかい毛がまばらにある(茨城県水海道市) ノウルシ 茎は無毛(茨城県水海道市)

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ノウルシ 河川敷に群生した様子はまるでノウルシの畑のよう。夏には深いアシのやぶに覆われてしまう環境だ 2003年4月3日 茨城県水海道市 alt.=10m


ノウルシ 1995年5月1日 新潟県荒川町

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フォトエッセイ(野の花365日のノウルシより)
トウダイグサの仲間は生育環境に特徴のあるものが多い。早春の頃,湿った草地に群生しているならまずこのノウルシである。
しかし,ノウルシが好むような川沿いの湿った原野は,護岸工事で失われるか,あるいは放置されすぎて薮になってしまうかで,なかなかこの植物に適した環境が維持されていることは少ない。
おそらく,人類が河川を管理する以前は,川の氾濫によってできた広大な湿った原野を点々として暮らしていたのではないだろうか。
現在では,どこでも見られるというほど普通の植物ではないが,たいていは群生しているし,自生地は林の中や山奥などではなく,低地の開けた原野なので,花期であれば遠くからでも目につくことが多い。

【ひとくちメモ】
トウダイグサの仲間に共通する特徴だが,ノウルシの茎や葉を切ると乳液が出る。これがウルシに似ているというのでこの名がついた。

【見わけ方】
早春に咲くトウダイグサの仲間は,道ばたならトウダイグサ,林の中ならナツトウダイか,マルミノウルシ,海岸の岩場ならイワタイゲキであるが,湿った原野に咲くものはノウルシしかない。
詳しくはトウダイグサの仲間(会員のみ)へ。

ノウルシと同じ属の仲間(トウダイグサ属)
トウダイグサ
  ナツトウダイ
  イワタイゲキ
  タカトウダイ
  マルミノウルシ
  ヒメナツトウダイ
  ハクサンタイゲキ
  ハギクソウ
  イブキタイゲキ
 
ノウルシと同じ科の仲間(トウダイグサ科)
エノキグサ
  オオニシキソウ
  コニシキソウ
  アカメガシワ
  コミカンソウ
  ヤマアイ
  ヒメミカンソウ
  シラキ
  ハイニシキソウ
  シマニシキソウ
  ニシキソウ
  キダチコミカンソウ
  ナガエコミカンソウ
 

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