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キブシは,早春の林の縁に,縄のれんのような花をぶらさげる落葉低木。ソメイヨシノが咲き出す前,葉に先駆けて花を咲かせる。この花は,まだ紅葉が始まる前に,すでにつぼみを形成している。沢沿いの林などに多い。地域によって,花序の長さなどに変異が多い。
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【漢字名】木五倍子
【花期】3 4月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】胸 背丈以上 【環境】
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キブシ 葉(長野県木曽郡大桑村) |
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キブシ 果実期 2008年6月10日 長野県木曽郡大桑村
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フォトエッセイ(野の花365日のキブシより) |
毛雨(けさめ)という表現がある。この稿を起こすまでそう思っていた。 ところが,この言葉は「広辞苑」にも「日本語大辞典」にも掲載されていない。あげくの果てにネットで検索しても,出てくるのは中国語のサイトか,「猫毛雨」という表現が九州の方で使われることを記したものだけだ。 どうやら,自分の知っている毛雨ということばはごく地方的な言い方,すなわち方言らしいということが明らかになった。 なぜ,この言葉を調べたかというと,「キブシには春の毛雨がよく似合う」と書き出したかったからだ。私のイメージではどうしてもここは「毛雨」以外にぴったりくる言葉がなかった。 黄色と呼ぶにはあまりにも淡い黄が,雨と呼ぶにはあまりにも細かい毛雨にけぶるさまは,春と呼ぶにはあまりにも,浅い春である。
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【ひとくちメモ】 キブシは雌雄別株で雄株と雌株がある。
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【見わけ方】 キブシは北海道西南部から鹿児島県まで分布するが,形態に変化が多く,いくつのも変種が報告されている。しかし,中間型も多くすっきり分けるのは難しい。
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キブシと同じ属の仲間(キブシ属) |
掲載種はありません。
キブシと同じ科の仲間(キブシ科) | |
掲載種はありません。
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