シシウド【植物検索・撮れたてドットコム】

シシウド

Angelica pubescens
シシウド属
ENG=セリ科 Umbelliferae
APG=セリ科 Apiaceae/Umbelliferae

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シシウドは,山地の草地や林の縁に生える1回稔実性の多年草。大型の野草で草丈は人の背を越え2mほどになる。
よく知られた植物だが,よく似たものが多く正確な識別は意外にに難しい。
まず,アマニュウはシシウドにない小総苞片があることで識別できる。北地に多い。
ヨロイグサは西日本に自生するやや稀な種で,小花序の数が,シシウドの30以上に対して30以下と少ない。
エゾニュウはさらに大型で北日本に生え,シシウドは葉の両面に毛があるが,葉の裏面だけに毛がある。
エゾノヨロイグサは,ほとんど無毛か葉脈上にわずかに毛がある。また花序はお椀を伏せたような形になる。
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シシウド 2008年7月20日 長野県霧ケ峰 alt.=1653m

【漢字名】猪独活 【別名】ウドタラシ
【花期】7 11月 【分布】本州(関東,中部,近畿,中国)・四国・九州 【草丈】目 背丈以上
【環境】山地・低山,原野・草原


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シシウド 花序は壮大(長野県霧ケ峰) シシウド 小花序(長野県霧ケ峰) シシウド 総苞片はないかわずかにつく(長野県霧ケ峰) シシウド 小総苞片はない(長野県霧ケ峰) シシウド 茎(長野県霧ケ峰) シシウド 葉鞘は膨らむ(長野県霧ケ峰) シシウド 複葉(長野県霧ケ峰)
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シシウド 葉表(長野県霧ケ峰) シシウド 葉裏(長野県霧ケ峰)

シシウド 2014年9月15日 熊本県高森町

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フォトエッセイ(野の花365日のシシウドより)
野草のなかでは最大のもののひとつだろう。
しかし,ひとつひとつの花は小さいので,「花の大きさ」という点ではヤマユリなどに及ばない。また,草丈という点では,タケニグサとどうだろうか。また,クズなど2-30mにもなるつる性の茎の長さからすると,やはりはるかに及ばないだろう。
しかし,いずれにしても,「壮大」な感じのする野草である。特に,夏の草原に周囲からひときわ突出して立ちすくんでいるようすは,壮観だ。
花は1回稔実生。多年草ではあるが,花が咲くまでに何年かかかり,花が咲いた個体は,実を結ぶと枯れてしまう。花から結実までのスピードも速く,夏の終わりには,もう完全に枯れているものを見かける。
そのようすは,まるで弓矢折れ果てた戦のあとのようである。

【見わけ方】
オオカサモチは,やはり大きくなるセリ科植物だが,総苞片が切れこむ。

シシウドと同じ属の仲間(シシウド属)
ノダケ
  ハマウド
  シラネセンキュウ
  アマニュウ
  オオバセンキュウ
  エゾニュウ
  ミヤマトウキ
  ヒメノダケ
  イワニンジン
 
シシウドと同じ科の仲間(セリ科)
シャク
  ツボクサ
  セリ
  ヤブジラミ
  オヤブジラミ
  セントウソウ
  ハマゼリ
  ミツバ
  ノラニンジン
  ハマボウフウ
  オオチドメ
  ヤブニンジン
  ヤマゼリ
  ウマノミツバ
  カノツメソウ
  マツバゼリ
  ホタルサイコ
  ドクゼリ
  エゾノシシウド
  ミヤマゼンコ
  ミヤマセンキュウ
  オオハナウド
  ハナウド
  オオバチドメ
  ヒメチドメ
  ボタンボウフウ
  カワラボウフウ
  オオカサモチ
  イワセントウソウ
  イブキボウフウ
  ハマイブキボウフウ
  ムカゴニンジン
  シラネニンジン
  イブキゼリモドキ
  エゾボウフウ
  コガネサイコ
  ミシマサイコ
  セリモドキ
  タカネイブキボウフウ
  タニミツバ
  ヌマゼリ
  ミヤマウイキョウ
  エキサイゼリ
  レブンサイコ
  シムラニンジン
  ヒメウマノミツバ
 

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