セリ【植物検索・撮れたてドットコム】

セリ

Oenanthe javanica
セリ属
ENG=セリ科 Umbelliferae
APG=セリ科 Apiaceae/Umbelliferae

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セリは,春の七草のひとつで,若葉を食用とする。数あるセリ科のなかでもっとも親しまれているのがセリだろう。
セリという和名の由来は,葉が競うようにして出てくるの「競る」から「せり」に添加したという説がある。
食用の旬は早春なので,春のイメージの野草だが,花は盛夏の頃に咲く。この頃水田で咲くセリ科は意外に少なく,識別にとまどうものもない。ただし,春の摘み草の時期は,同じような環境に生える猛毒のドクゼリには注意が必要だ。ドクゼリは硬くて太い芋のような根茎があるが,セリの根茎は細い。
暖かい地方には,よく似た変種のサケバゼリが分布する。セリの複葉は2回3出だが,サケバゼリは3回3出で花期が早い。愛知県でサケバゼリではないかといわれているものは,水田ではなく清水が湧き出しているような湿地に生え,4月から開花する。



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セリ 1997年7月31日 愛知県南設楽郡鳳来町

【漢字名】芹
【花期】7 8月 【分布】日本全土 【草丈】足首 ひざ
【環境】人里・田畑,河原・渓流,湿地・池沼


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フォトエッセイ(野の花365日のセリより)
子供の頃,水ぬるむシーズンの遊びといえば,田の水路や小川での魚採りだった。産卵されたばかりの小鮒やおたまじゃくしが豊富な季節だ。
時折,母親が「セリでも摘もうか」とついてきたことがあった。セリの葉をおぼえたのはその頃である。以来,一人で魚採りに出かけてもなんどかセリを摘んで帰ってきた。
そのセリに白い傘のような花が咲くことを知ったのはいつ頃のことだろうか。ことによると大人になってからかもしれない。暑いさなかの田んぼにはあまり用がないので意外に花を見る機会が少ない。
今でも,花の時期よりも早春の田の縁で葉を目にすることが多い。
春らしい香りが待ち遠しい。

【ひとくちメモ】
セリ摘みの際にはよく似た毒草としてドクゼリがあるので要注意。ドクゼリは地下茎が太くタケノコのような節がある。

【見わけ方】
セリはセリ科の代表種。種類が多くのしかもたくさんの属にわかれ,識別が難しいので,正確な名前を知ることを敬遠されるグループのひとつだ。
しかし,ニンジン,パセリ,トウキなど,洋の東西を問わず野菜や薬用植物として使われている種類も多い。

セリと同じ属の仲間(セリ属)
掲載種はありません。
セリと同じ科の仲間(セリ科)
シャク
  ツボクサ
  ヤブジラミ
  オヤブジラミ
  ノダケ
  ハマウド
  シラネセンキュウ
  シシウド
  セントウソウ
  ハマゼリ
  ミツバ
  ノラニンジン
  ハマボウフウ
  オオチドメ
  ヤブニンジン
  ヤマゼリ
  ウマノミツバ
  カノツメソウ
  アマニュウ
  オオバセンキュウ
  エゾニュウ
  マツバゼリ
  ホタルサイコ
  ドクゼリ
  エゾノシシウド
  ミヤマゼンコ
  ミヤマセンキュウ
  オオハナウド
  ハナウド
  オオバチドメ
  ヒメチドメ
  ボタンボウフウ
  カワラボウフウ
  オオカサモチ
  イワセントウソウ
  イブキボウフウ
  ハマイブキボウフウ
  ムカゴニンジン
  シラネニンジン
  イブキゼリモドキ
  エゾボウフウ
  ミヤマトウキ
  ヒメノダケ
  イワニンジン
  コガネサイコ
  ミシマサイコ
  セリモドキ
  タカネイブキボウフウ
  タニミツバ
  ヌマゼリ
  ミヤマウイキョウ
  エキサイゼリ
  レブンサイコ
  シムラニンジン
  ヒメウマノミツバ
 

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