ムラサキセンブリは,日当たりのよい草原や岩場に生える1年草。センブリに似ているが,花はひとまわり大きめ。花の色が紫色になる点がもっともわかりやすいポイント。関東以西に分布するが,どこにでも生えているというほど普通のものではない。蛇紋岩地帯の崩壊地周辺や,山焼きされて草原が維持されているような茅場に生えていることが多い。センブリは苦味の強い胃健薬として有名だが,ムラサキセンブリはセンブリに比べて薬効が弱く,葉を噛んでも苦味が弱い。 【カレンダー・草木暦2025】いがりまさし作品集 【植物観察アプリ・万太郎フィールドノート】本格運用開始! 【げんのしょうこ花色リレー】全国のゲンノショウコの花色を一緒に調べましょう! ムラサキセンブリ 2003年10月30日 福岡県北九州市小倉南区 alt.=444m 【漢字名】紫千振 【花期】10 11月 【分布】本州(関東,中部,近畿,中国)・四国・九州 【草丈】足首以下 ひざ【環境】山地・低山,原野・草原,岩場・礫地 ムラサキセンブリ 花(福岡県北九州市小倉南区)(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 花背面(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 花冠の内側には毛が生える(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 葉(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 葉表(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 葉裏(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 茎(福岡県北九州市小倉南区) ムラサキセンブリ 2012年11月7日 愛知県新城市 もっとくわしく⇒ 総合 拡大 詳細 比較 変異 群落 索引 検索 English Y listのムラサキセンブリ関連ページへ 図鑑jpのムラサキセンブリ関連ページへ フォトエッセイ(野の花365日のムラサキセンブリより) センブリがダイアモンドだとすれば,ムラサキセンブリはサファイアといったところだろうか。全国に広く分布しているセンブリに比べると,自生している場所も限られる。しかし,ムラサキセンブリにはセンブリのような薬効はない。ちょうど,硬度ではダイアモンドが一番であるように,センブリの薬効の王座はゆるぎない。日本での分布が隔離的なのは,この種が,日本列島が今とちがった気候や植生の頃に栄えた種であることを示唆している。中部地方では蛇紋岩地帯で見かけることが多いが,そんな場所にはほかにもちょっと変わった植物ばかりが生えている。蛇紋岩地帯は,多くの植物にとって住みにくいため,ほかでは絶滅してしまった植物が,タイムカプセルのように残っていることが多い。ムラサキセンブリも,この地方ではそんな存在のひとつである。 ムラサキセンブリと同じ属の仲間(センブリ属) アケボノソウ センブリ イヌセンブリ ヘツカリンドウ チシマセンブリ ハッポウタカネセンブリ ムラサキセンブリと同じ科の仲間(リンドウ科) リンドウ フデリンドウ ツルリンドウ タテヤマリンドウ エゾリンドウ ハナイカリ トウヤクリンドウ アサマリンドウ ホソバツルリンドウ チチブリンドウ Copyright (C) 2001-2024 / MASASHI IGARI / All Rights Reserved. Last update = 4.Jul.2006 【もう一度検索】 【植物検索TOP】 【撮れたてドットコムTOP】 このページへのダイレクトリンク歓迎です メールアドレスを登録すると、全機能が使えるようになり、撮れたてドットコムからさまざまな情報を受け取れます。【いますぐ登録】
ムラサキセンブリ 2003年10月30日 福岡県北九州市小倉南区 alt.=444m
【漢字名】紫千振 【花期】10 11月 【分布】本州(関東,中部,近畿,中国)・四国・九州 【草丈】足首以下 ひざ【環境】山地・低山,原野・草原,岩場・礫地