ハシリドコロは,山地の谷に沿った斜面などに群生する多年草。和名は,毒草のため食べると幻覚を見て走り回るところから来ている。一見おいしそうだが注意が必要な毒草である。毒草の多くは薬草でもあるがハシリドコロも例外ではなく,地下茎が鎮痛剤や目薬の原料にされるという。見誤るような似た植物はほとんどない。 【カレンダー・草木暦2025】いがりまさし作品集 【植物観察アプリ・万太郎フィールドノート】本格運用開始! 【げんのしょうこ花色リレー】全国のゲンノショウコの花色を一緒に調べましょう! ハシリドコロ 2003年4月14日 大分県玖珠郡九重町 alt.=868m 【漢字名】走野老 【花期】4 5月 【分布】本州・四国・九州 【草丈】足首 ひざ【環境】山地・低山,森林・林縁 ハシリドコロ ナスに似た赤紫褐色の花(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 花正面(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 花断面(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 葉はやわらかくて一見おいしそうだが危険な毒草なので注意が必要(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 葉表。葉脈が目立つ(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 葉裏(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ 茎は無毛(大分県玖珠郡九重町) ハシリドコロ もっとくわしく⇒ 総合 拡大 詳細 比較 変異 群落 索引 検索 English Y listのハシリドコロ関連ページへ 図鑑jpのハシリドコロ関連ページへ フォトエッセイ(野の花365日のハシリドコロより) いかにもおいしそうに見えるが,毒草である。食べると幻覚を見て走り回るところからこの名があるという。花自体はあまりめだつことはなく,春の花としては正統派スターとはいいにくいが,そのフレッシュな緑は春の谷間に鮮烈な季節感をもたらせてくれるもののひとつだ。この植物を見かけるところは,たいてい美しい沢沿いの落葉樹林だ。この草の緑に導かれるようにして沢沿いを歩くと,ニリンソウやヒナスミレ,イワボタンやミツバコンロンソウなどが,同じような環境にセットになって生えていることが多い。 【ひとくちメモ】ハシリドコロの毒成分はアトロピンやヒヨスチアミンというアルカロイド。猛毒で,おう吐、下痢、血便、瞳孔散大、目まい、幻覚などを起こす。 【見わけ方】ナス科の植物だが,日本に見まちがえるようなよく似た植物はない。 ハシリドコロと同じ属の仲間(ハシリドコロ属) 掲載種はありません。 ハシリドコロと同じ科の仲間(ナス科) 掲載種はありません。 Copyright (C) 2001-2024 / MASASHI IGARI / All Rights Reserved. Last update = 10.Sep.2003 【もう一度検索】 【植物検索TOP】 【撮れたてドットコムTOP】
ハシリドコロ 2003年4月14日 大分県玖珠郡九重町 alt.=868m
【漢字名】走野老 【花期】4 5月 【分布】本州・四国・九州 【草丈】足首 ひざ【環境】山地・低山,森林・林縁
ハシリドコロ