アマナ【植物検索・撮れたてドットコム】

アマナ

Amana edulis
アマナ属
ENG=ユリ科 Liliaceae
APG=ユリ科 Liliaceae

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アマナは,早春の草地などに生える多年草。河川敷や田の土手など日当たりのよい湿り気の十分なところを好む。
和名は甘菜で,食用にされてきた歴史を示唆するが,現在では食べるほど個体数のあるところはごく少ない。
チューリップと同じように2枚の葉を根元からひろげ,その中央から花茎を立てる。分類上もチューリップ属(Tulipa)に入れる説もある。いわば和製チューリップである。
よく似た種類には,西日本にやや稀に生えるヒロハノアマナがある。こちらは,葉の中央に明確な線が入るので簡単に識別できる。
やや標高の高いところにはホソバノアマナがあるが,こちらは繊細な感じで,葉が糸のように細い。


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アマナ 2003年4月3日 茨城県水海道市 alt.=10m

【漢字名】甘菜
【花期】3 4月 【分布】本州・四国・九州 【草丈】足首以下 足首
【環境】人里・田畑,原野・草原


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アマナ 花正面(茨城県水海道市) アマナ 花側面(茨城県水海道市) アマナ 花被片(茨城県水海道市) アマナ 葉はわずかに白っぽく,中央には条がない(茨城県水海道市) アマナ 苞(茨城県水海道市) アマナ 花茎(茨城県水海道市) アマナ 葉表(茨城県水海道市)
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アマナ 葉裏(茨城県水海道市)

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アマナ  2003年4月3日 茨城県水海道市 alt.=10m


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フォトエッセイ(野の花365日のアマナより)
以前はめずらしい植物ではなかったらしい。和名は食材としての甘味を意味するもので,まさに「食べるほど」あったのだろう。
私が植物の撮影を始めた頃は,すでにそうそう目にすることはなく,見つけたとしても数株が点在しているというようなところがほとんどだった。
しかし,昨年水海道市で出会った群落は,昔日の日本にはアマナはこんなふうに生えていたのかもしれない,と思わせるような群落だ。
河川敷であるが,早春に火入れをするので湿った草原がうまく保たれている。人間の適度な自然への干渉が植生を維持している状態といえるだろう。
アマナが減ったのは,原生的な自然が減ったというよりは,こういった適度な管理をされている半自然的な環境が減ったということを意味しているのではないだろうか。

【ひとくちメモ】
和名は前出のように食べると甘味があることから。近縁のチューリップもオランダでは食用のものがあるという。

【見わけ方】
高山に生えるチシマアマナや深山に生えるホソバノアマナなどはアマナとは別のLloydea属だが一見似ている。前者は高山の岩場,後者は深山の林の中に生えアマナのような低地の草地で見ることはない。
同属のヒロハノアマナについては,バックナンバーを参照。

アマナと同じ属の仲間(アマナ属)
掲載種はありません。
アマナと同じ科の仲間(ユリ科)
ヤブカンゾウ
  タカサゴユリ
  ヤブラン
  ムスカリ
  ジャノヒゲ
  ツルボ
  サルトリイバラ
  ホウチャクソウ
  チゴユリ
  ショウジョウバカマ
  ノカンゾウ
  ウバユリ
  オオウバユリ
  オニユリ
  オオバジャノヒゲ
  ヤマホトトギス
  エンレイソウ
  ネバリノギラン
  アサツキ
  ヤマラッキョウ
  ギョウジャニンニク
  シライトソウ
  カタクリ
  キバナノアマナ
  ツクシショウジョウバカマ
  エゾキスゲ
  ニッコウキスゲ
  コバギボウシ
  ヤマユリ
  ササユリ
  コオニユリ
  スカシユリ
  エゾスカシユリ
  マイヅルソウ
  キンコウカ
  クルマバツクバネソウ
  ヒメイズイ
  オオバタケシマラン
  タケシマラン
  ヤマジノホトトギス
  タマガワホトトギス
  オオバナノエンレイソウ
  ミヤマエンレイソウ
  アオヤギソウ
  シュロソウ
  ヒメニラ
  オオチゴユリ
  ホソバナコバイモ
  クロユリ
  ミノコバイモ
  アワコバイモ
  コシノコバイモ
  トサコバイモ
  イワギボウシ
  ミズギボウシ
  テッポウユリ
  クルマユリ
  ヤマトユキザサ
  ヒロハユキザサ
  イワショウブ
  チャボホトトギス
  ヒロハノアマナ
  ヒメエゾネギ
  イズモコバイモ
  ヒメアマナ
  ヒメショウジョウバカマ
  オゼソウ
 

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