サルメンエビネ【植物検索・撮れたてドットコム】

サルメンエビネ

Calanthe tricarinata
エビネ属
ENG=ラン科 Orchidaceae
APG=ラン科 Orchidaceae

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サルメンエビネは,深山の落葉樹林下に生えるエビネ属の多年草。エビネに比べると花序はまばらでひとつひとつの花が大きく,萼片,側花弁は黄緑色。唇弁は3裂するが,中裂片が側裂片に比べて著しく大型。花期には越冬葉が残るが,エビネと比べると質が薄く,腐りやすい。エビネとともに園芸用採取のために少なくなっているランのひとつ。


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サルメンエビネ 2003年5月27日 青森県北津軽郡 alt.=379m

【漢字名】猿面海老根
【花期】5 6月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】すね ひざ
【環境】山地・低山,森林・林縁


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サルメンエビネ 花序(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 花正面(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 花側面(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 唇弁は3裂し側裂片が小さい(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 茎と苞(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 新葉(青森県北津軽郡) サルメンエビネ 越冬葉(青森県北津軽郡)
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サルメンエビネ 越冬葉裏面(青森県北津軽郡)

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フォトエッセイ(野の花365日のサルメンエビネより)
「青森県にはサルメンエビネなんてめずらしくもない」そう聞いて5月のはじめ,ヒメホテイランの撮影がてら下見に出かけた。
確かにサルメンエビネらしいもののつぼみを2ヶ所で見つけることができた。地理に不案内なものがわずが数日の探査で2ヶ所見つけることができるということは,やはり青森県には比較的個体数が多いということだろう。本州では具体的な情報がなければまず見ることはできない。
花期に見当をつけて,2週間ほどして行ってみたら,そのうち1ヶ所はいくら探しても見当たらない。道から少しはずれたところだったが,まだ古くないドリンクの空き瓶がころがっているのだけが目についた。
泥棒はどうやらそのドリンクの男のようだ。(女かもしれないが...)
幸いもう1ヶ所のほうは無事で花期もちょうどよかった。しかし,そんなことがあったあとだけに,人が通るたびに別の方角を向いてサルメンエビネの花を隠しながら撮影した。
今年も無事泥棒に会わずに咲き終わることを祈りたい。

【見わけ方】
サルメンエビネは主に落葉樹林帯に生えるがエビネは照葉樹林帯の杉林などに多い。

サルメンエビネと同じ属の仲間(エビネ属)
エビネ
  トクサラン
  キエビネ
  タイワンエビネ
 
サルメンエビネと同じ科の仲間(ラン科)
ネジバナ
  シュンラン
  ノビネチドリ
  テガタチドリ
  コフタバラン
  ハクサンチドリ
  コケイラン
  ミズチドリ
  シラン
  アオチドリ
  ツチアケビ
  アケボノシュスラン
  リュウキュウサギソウ
  ニョホウチドリ
  ヤマサギソウ
  ガッサンチドリ
  ホソバノキソチドリ
  トキソウ
  キバナシュスラン
  ヒメホテイラン
  サワラン
  コウトウシラン
 

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