4-4 アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens

  スミレはどれも生命力が強く、雑草的な側面を持っているが、このアリアケスミレは可憐な姿に似合わず、その最右翼のひとつといえるだろう。
 典型的な自生地は、河川の氾濫限や田の畦などだが、児童公園や駐車場など、乾燥が激しく踏みつけの多い所にも、涼しい顔で花を咲かせていることがある。
 日本のスミレのなかでも分布がもっとも広いもののひとつだが、これも、そんな適応力があるからだろう。写真は名古屋近郊の農地で。畦の所々にレンゲソウが咲くのどかな田園だが、宅地開発がすぐ近くまでせまっている。


1994年4月18日 愛知県長久手町 ニコンFE2 AFDCニッコールF2 f4 1/250秒 プロビア100