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4月13日[その日の暦]

 
   ナガバノタチツボスミレ (スミレ科) Viola ovato-oblonga

近畿以西ではごく普通に見られるのに,愛知,静岡あたりから東へ行くと,ぱたっと見られなくなるスミレである。とても分布の境目のはっきりした種だ。分布の中心になる中国地方などでは,タチツボスミレよりも個体数は多いぐらいかもしれない。
大学を中退して西宮市でアルバイトをしていた頃,冬の間に無性にスミレが見たくなって,「原色日本のスミレ」や地方の植物誌を読み暮らしていた年がある。始末の悪いことに,そのときのアルバイトは,学校の宿直で,仕事中にも無限というほど時間があった。1月から3月がどんなに長く感じたことか...。今思えばなんとも贅沢な時間だった。
その年は記録的な寒い冬で,春の訪れも平年より2週間ほど遅れた。ただでさえ長かった冬が,実際にも例年より長かったわけだが,そろそろスミレが咲いているはずだと思って出かけた六甲山麓で何度も空振りを繰り返し,やっと見つけた一輪のスミレがこのナガバノタチツボスミレだった。
その鮮やかな青紫色は今も脳裏に焼きついて離れない。

【見わけ方】
ニオイタチツボスミレはよく似ているが,花はよりまとまって咲き,花の中心部の白い部分がはっきりしている。葉は先端のとがり方がにぶい。
詳しくはタチツボスミレの仲間の見分け方(西日本編)(会員のみ)へ。

【ひとくちメモ】
果実期には茎葉が著しく細長くなり,極端な場合にはタチスミレと誤認されることもある。
2001年4月14日 兵庫県夢前町
ペンタックスZ-1P タムロンSP90mmF2.8 f6.7 絞り優先オート(-0.3) フジクローム・プロビア100

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