ホーム > 野の花365日 > その日の花 8月28日 ヤマハギ
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ヤマハギ (マメ科) Lespedeza bicolor |
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「ロシアでは賢い農夫は,ハギが生えているところを探して開墾する」 ロシアの友人であり,植物学者のA氏はそう教えてくれた。日本だったら,木のないところにはススキを中心とした草原が発達するが,沿海州ではハギやヨモギの仲間の草原が多い。 マメ科の植物はレンゲソウを始めとして,根に根留菌というバクテリアを共生させて空中窒素を固定する力がある。やせ地にもよく育つのはそのためである。開墾するなら,ハギの生えているところは窒素が豊富で作物がよく育つということだろう。 草か木かとよく話題になるが,もともと草本と木本の境目は完全にはっきりしたものではない。冬芽が地上部にある,表皮が木質化して年々太くなる,などが木本の特徴だが,ハギの仲間はいずれもあいまいである。 また,ハギ属ということになれば,メドハギのような多年草やヤハズソウのような1年草もある。 「万葉集」にはもっとも多く登場する植物といわれている。 |
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