ホーム > 野の花365日 > その日の花 9月7日 ホウオウシャジン
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ホウオウシャジン (キキョウ科) Adenophora takedae var. howozana |
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南アルプスは北アルプスと比べてなにかと対比される。残雪が多く,森林限界が低く,針葉樹の少ない北アルプスは展望がよく明るく華やかなイメージだ。対して,南アルプスは針葉樹林の森林限界が高く,どっしりとした重厚なイメージだ。 結果として,北アルプスの方がよく開発されていて,山小屋の数も多いし,登山口までのアプローチもいい。なかには,生ビールが出る山小屋もある。 南アルプス名物といえば,針葉樹林の長い急なのぼりと,汚い山小屋での毎日カレーと決まった食事である。残念ながらというべきか,幸いというべきか,林道が奥まで伸び山小屋の食事も多様化し,この名物も今や昔語りになりつつある。 鳳凰三山は南アルプスのなかでも比較的楽なコースだが,宿泊した山小屋は,久しぶりに名物のカレーの食事だった。なんとも郷愁に満ちた味だった。 秋口には,ホウオウシャジンのほか,ミヤマノギク,濃い色のタカネビランジなど,よそではなかなか見られない花も咲く。 |
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