ホーム > 野の花365日 > その日の花 9月22日 ヒガンバナ
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ヒガンバナ (ヒガンバナ科) Lycoris radiata |
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日本の野草にはめずらしい強い個性の植物である。 それもそのはずで,本来日本の自生していた植物ではない。ただし,持ちこまれたのは古く,すでに17世紀の文献にはその名が登場する。外国からもたらされた植物ではあるが,帰化植物とは呼ばない。帰化植物とは明治以降に渡来した植物と定義されているからである。 稲穂が色づき始める頃花を咲かせること。それが秋の彼岸にちょうど重なること。そして,短い間に一斉に咲き,一斉にすがれてしまうことなどが,その少しあやしげなたたずまいとともに,人の心に強い印象を与える。 【ひとくちメモ】鱗茎は有毒だが,水にさらせば食べることもできる。そのため,救荒食物として使われた。 壁に鱗茎をすりこんで,ネズミの被害を防ぐなどの用途も知られている。また,墓地に多いのは,土葬を動物に荒らされるのを防いだ名残とも言われる。 |
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