ホーム > 野の花365日 > その日の花 9月28日 シラタマホシクサ
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シラタマホシクサ (ホシクサ科) Eriocaulon nudicuspe |
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緑の草原に雪が降ったわけではない。東海地方の伊勢湾を取り囲むような地域にしか分布しない,シラタマホシクサである。 この植物の自生地で,塗装業か機械の修理工とおぼしき作業服を来た中年の男性に会った。物言いも粗こつであまり品がいいとはいえない。 なぜか,話しかけてくるので,相手をしていたら,「しってか,この草はこうやるとくるくる回るんだ」と教えてくれた。 シラタマホシクサの茎の下のほうをつまんだまま,上の滑らせる。頭花の下あたりでパッと離すと,クルクルっと頭花が回る。これは,茎にらせん状の稜があるためである。 作業服を着た男が何者だったのかはわからないが,少なくともこの人からはふたつのことを学んだ。 ひとつは,シラタマホシクサの茎に稜があること。もうひとつは,人を見かけで判断することの過ちである。 【見わけ方】沖縄などにはオオシラタマホシクサが分布する。葉の幅が広く渓流沿いの湿地などに点々と生える。 |
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