ホーム > 野の花365日 > その日の花 10月17日 Nothofagus pumilio




10月17日[その日の暦]

 
   Nothofagus pumilio

南米に生えるNothofagusの仲間である。「南極ブナ」の名で知られる仲間だが,氷河を見晴らすパタゴニアの高山にも生えていた。
ブナと名がついているが,葉はブナというよりアキニレの仲間に似ている。ブナよりコンパクトでエネルギーに満ちた感じだ。
ある時は,森林限界で日本のダケカンバのように節くれだって生え,ある時は深い森を作る。
日本と比べて格段に樹種の少ないパタゴニアでは,同じ樹木が姿を変えさまざまな環境に生きている。
あらためて,感じたのは日本の植物相の豊かさと,さまざまな環境に適応するNothofagusのたくましさだ。なかでも,根を冷たい水に洗われながら枝を伸ばすこのNothofagusの姿には心を強く動かされた。


2003年1月11日 チリ南部
キャノンEOS-1Ds シグマ24-70mmF2.8 f5.66 絞り優先オート(-0.33)  1/ 1000秒 ISO100 AWB sRGB


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