ホーム > 野の花365日 > その日の花 10月17日 Nothofagus pumilio
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Nothofagus pumilio |
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南米に生えるNothofagusの仲間である。「南極ブナ」の名で知られる仲間だが,氷河を見晴らすパタゴニアの高山にも生えていた。 ブナと名がついているが,葉はブナというよりアキニレの仲間に似ている。ブナよりコンパクトでエネルギーに満ちた感じだ。 ある時は,森林限界で日本のダケカンバのように節くれだって生え,ある時は深い森を作る。 日本と比べて格段に樹種の少ないパタゴニアでは,同じ樹木が姿を変えさまざまな環境に生きている。 あらためて,感じたのは日本の植物相の豊かさと,さまざまな環境に適応するNothofagusのたくましさだ。なかでも,根を冷たい水に洗われながら枝を伸ばすこのNothofagusの姿には心を強く動かされた。 |
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