ホーム > 野の花365日 > その日の花 1月11日 Calceolaria lagunae-blancae
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Calceolaria lagunae-blancae |
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カルセオラリアといえば日本では園芸植物だが,当然のことながら原産地では野生の植物ということになる。 それにしても,パタゴニアで驚いたのは,この仲間の種類が多く,しかも高山の礫地にも,草原にも,林の中にも,水辺にも,それぞれちがった種類のカルセオラリアが見られたことである。 正確な同定ができないものも多かったが,正味1週間ほどの旅の間に少なくとも8-9種は見ることができた。Flora Patagonicaという文献には20種ほどが載っている。 写真は高山帯の岩場に生える種。強風と霧の中満面の笑みを浮かべるようにたくさんの花を並べていた。 【見わけ方】カルセオラリアはゴマノハグサ科の属で,南米を中心に300-400種があるといわれている。パタゴニアに生えるこの他の種については,パタゴニアの植物で写真を見ることができる。 【ひとくちメモ】カルセオラリアの和名は「キンチャクソウ」。属名はラテン語でスリッパの意。英語ではポケット・ブック・フラワーと呼ばれるという。いずれも独特の花の形にちなむ。 |
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