ホーム > 野の花365日 > その日の花 1月13日 キタミフクジュソウ
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キタミフクジュソウ (キンポウゲ科) Adonis amurensis |
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すでに,フクジュソウとミチノクフクジュソウはこのページに登場したが,日本のフクジュソウは,近年の研究ではあと2種のフクジュソウが認識されている。 識別は必ずしも簡単とはいえないが,いくつかのポイントに着目すれば染色体やDNAを調べずとも,誰でもが見わけることができる。特に,キタミフクジュソウとフクジュソウのちがいは顕著である。 フクジュソウは北海道にもほぼ全域にあるが,キタミフクジュソウは北海道でも主に北部と東部に限られている。しかし,千島やサハリン,沿海州へ行くとほとんどがキタミフクジュソウになる。極東ロシアの文献によればフクジュソウの産地は南千島の一点だけである。 キタミフクジュソウは北から,フクジュソウは南からそれぞれ北海道へ分布を広げた植物ではないかと推測することができる。 【見わけ方】日本でキタミフクジュソウが咲くのは北海道に限られるが,北海道にはもう一種ただのフクジュソウがある。大きな識別点は,キタミフクジュソウのほうはひとつの茎にひとつしか花をつけないこと。また,花弁や萼片の数が多く,萼片が花弁と同じかやや長い。葉の裏に毛が密生するのも特徴。 詳しくはフクジュソウの仲間(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】フクジュソウの撮影は雪のあとに行くと雪とからめることができていい作品をものにしやすい。しかし,降雪の直後ではフクジュソウが雪に埋もれてしまっていたり,顔を出していたとしても気温が低くて花を開いていないことが多い。雪の量と天候にもよるが,降雪から一日おいた翌日ぐらいがいい条件になることが多い。 |
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