ホーム > 野の花365日 > その日の花 1月30日 アカイタヤ
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アカイタヤ (カエデ科) Acer mono var. mayrii |
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春の北国を旅すると,まだ林床に雪の残る山の斜面が,ところどころ赤褐色に浮き立っているのが目につく。アカイタヤの芽吹きだ。 アカイタヤはイタヤカエデの変種で北海道や東北など北国に多い高木。写真のように赤褐色の新芽とともに黄色の房のような花を枝いっぱいに咲かせる。 広義のイタヤカエデは日本のカエデのうちで唯一樹液から糖分が採れる種で,アイヌ民族はこの木から砂糖を採っていた。樹液をそのまま舐めてもほのかな甘味があるという。 【見わけ方】イタヤカエデは多くの変種に分かれているが,アカイタヤを見分けるポイントは,葉裏全体が無毛であることが大きな目安になる。 カエデについては林田甫さんのカエデともみじが詳しい。 【ひとくちメモ】広義のイタヤカエデはアイヌ語で乳の木を意味するトベニという名前で呼ばれる。 |
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