ホーム > 野の花365日 > その日の花 2月12日 スギナ
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スギナ (トクサ科) Equisetum arvense |
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シダは専門外である。まったく興味がないわけではないが,手を広げすぎると虻蜂とらずになるのを危惧して,守備範囲を花の咲く植物と定め,手を出さないようにしているのだ。名前を覚える能力と,文献をそろえる財力の限界もある。 しかし,胞子茎の状態のつくしも含めてスギナはよく撮影する。なんといっても,季節の風物として一般に親しまれているのも目を向けたくなる一因だ。 多くのシダ植物は,ちょっと気どった大人びたイメージがあるが,スギナだけは茶目っ気にあふれた感じがする。 しかし,農業にとってはスギナこそは強力な害草だそうで,少々の除草剤では対抗できないようだ。スギナを枯らすことができる,という文言を商品名に使った除草剤を見かけることもある。 【見わけ方】見まちがえるものはないだろう。トクサやイヌスギナなどが比較的近縁のシダ植物である。 【ひとくちメモ】つくしはスギナの胞子茎で植物名ではない。ちょうど,ふきのとうがフキの花茎であるのと似ている。つくしとスギナは地下でつながっていて,つくしのあとにスギナが出てくることが多いが,同時に出ていることもある。また,環境や年によってつくしがほとんど出ない群落もあるようだ。 |
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